令和元年度 国立病院機構村山医療センター 病院指標

　最も多い入院は腰部脊柱管狭窄症や腰椎すべり症、腰椎分離症などの疾患で椎弓切除術を行っている患者でした。2番目に多い入院は同様の疾患に対する脊髄造影検査入院でした。3番目は腰椎椎間板ヘルニアに対し椎間板摘出術施行をした患者さんでした。4番目は腰部脊柱管狭窄症や腰椎すべり症、腰椎分離症などの疾患で、脊髄造影検査と脊椎固定術を施行した患者さんでした。5番目は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎すべり症、腰椎分離症などの疾患で神経根ブロック施行した患者さんでした。腰椎疾患の患者さんが多く、脊椎の治療としては、狭窄の程度や場所などにもよりますが、まずは手術以外の治療を試み、それでも改善に乏しい場合には手術を行う順番になります。
2019年度の手術件数上位5位までを表示しておりますが、そのほかに、頚椎疾患に対する脊髄造影検査、手術施行患者さんや、変形性膝関節症および変形性股関節症の患者さんの手術も多く行っております。また、手の外科の手術に対しては、さまざまな術式を取り入れ、患者さんそれぞれにあった診察および手術対応もしております。　　　　　　　　

　大腸癌術後の日帰り化学療法が1番となりました。2番目は15歳以上の鼡径ヘルニアの手術です。当科は外科一般を行っています。専門領域として消化器外科が中心となり、診断から治療までを一貫しております。治療方針としてガイドラインに準じての治療を基本としています。診察にみえる患者さんは地域住民が中心であるため、当科は地域医療貢献のため、内視鏡外科の専門領域としても今後のさらなる低侵襲の内視鏡手術を重点としていきます。　　　

　※患者数が10未満の場合には、「ー」（ハイフン）を表示します。　 　 　

　該当する患者数が１０件未満のため、掲載しておりません。

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　整形外科の中でも脊椎・脊髄疾患を主に診療を行っております。その中でも腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなど多くの手術を行っております。合併症なども少なく、転院率は０％です。頚椎疾患では、頚椎症性脊髄症や頚椎後縦靭帯骨化症、頚椎椎間板ヘルニアなど、しびれや軽度の感覚障害などの軽症例では内服薬で保存的治療を行っていますが、巧緻運動障害や歩行障害、排尿障害などを伴う重症例では手術的な治療を行っております。
　また、膝関節および股関節に対して、集学的な治療の実践と人工関節置換術後の継続的な診療を行っております。手術件数では、人工股関節置換術142件、人工膝関節置換術は87件でした。患者さんご自身の骨を残して行う関節温存手術と、人工関節に取り替える人工関節術があり、比較的年齢が若く、病気の進行度がそれほどでない場合は関節温存手術が行われますが、人工関節の進歩に伴い、人工関節置換術を行う場合が多くなってきました。現在は4名の関節専門医による診察を行っており、変形性股関節症や、臼蓋形成不全症、大腿骨頭壊死症、股関節の外傷に対する治療、進行予防のための指導を行っておりますので、股関節の痛みや股関節疾患の既往のある方で心配されている方は、診察をおすすめします。　　　　　　　　

　腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術および内視鏡による大腸ポリープ切除術が上位を占めております。鼡径ヘルニアに対し積極的に腹腔鏡下のメッシュを用いた整復術を実施しております。腹腔鏡による腹腔内観察によって併存疾患を含めた確実な診断が可能で有り、その情報から適切な術式を選択できることや、併存病変も含めて一度に十分な整復術を実施することができる。術後のヘルニア再発が少ないことや、ＴＥＰ法では腹腔内の癒着を最小限にでき、術創も小さく目立ちません。　また術後、早くの社会復帰ができます。乳腺外来で乳がん検査も行っております。2017年の人口動態統計によるがん死亡データで、女性の乳房による癌が5位となっている。特に40歳代の死亡率が多く占めているため、早期による検診によって防ぐことで、治癒が期待できます。

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