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トピック

医療の進歩 ~最先端画像支援システムの開発~ 


術中ナビゲーションと術中3DCTを導入

平成27年8月、かねてより念願であった術中ナビゲーションと術中3DCTが村山医療センターに導入されました。これは最新式の画像支援システムです。手術室で患者さんの3次元画像を撮影し、その情報をナビゲーションに提供するものです。これにより術者のもつ手術器具が患者さんの脊椎のどこにどの向きにあるのかを画像で示すことができ、どこに固定のスクリューを挿入することができるのか、充分な脊髄の除圧が行われているのか、術者に適格な情報を提供することを可能となり、より安全で低侵襲な手術術式を行うことができうることになりました。

ナビゲーションを利用した上位頸椎固定術

ナビゲーションを利用した上位頸椎固定術

さらに9月からはヘッドマウントディスプレイという近未来型画像支援システムが導入されました。これは手術中に術者の頭部に固定されたディスプレイに内視鏡や透視画像が表示されるため、術者は術野から眼を放すことなく手術に没頭できるという新システムです。

近未来型画像支援システム・ヘッドマウントディスプレイ

これまでは手術台の横に設置されたモニター画面を見ながら手術を行っていたため、術者は術野から顔を挙げて、横にある画面を確認する必要がありました。このシステムの導入により術野に顔を向けたまま、視線を少し上にあげれば、そこで画像を見ることができ、より的確に手術を行えることになります。さらに無駄な従前の方法よりレントゲンの被爆をおさえることも可能になりました。

元々このシステムは内視鏡の画像を術者の目の前に投影できるよう開発されたものです。それを応用し、レントゲン透視画像やナビゲーションの画像を映し出せるよう工夫したのは日本初、世界初の試みであり、村山医療センターのオリジナルです。

近未来型画像支援システム・ヘッドマウントディスプレイ

このシステムは通常の脊椎手術に必要になるわけではありません。難度が高く、危険な術式に適応されます。またこのシステムを使用した手術でも患者さんが支払う医療費はかわりません。(ナビゲーションを併用した場合、画像等手術支援加算2000点は加算されます)。

     

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