週刊新潮(11月15日(木)発売)に当院の朝妻院長と谷戸副委員長のインタビュー記事が掲載されました。
聞き手:昭和16年に旧陸軍病院として創設、昭和40年以来、一貫して脊髄損傷、骨・運動器疾患の治療に従事してきた国立病院機構村山医療センター。歴史と伝統に加え、現代の医療事情に対応した改革を経 変化し続ける同センターの特徴について、朝妻孝仁院長、谷戸祥之副院長にお聞きしました。
「脊椎脊髄の疾患に関しては歴史もそうですが、最先端の治療を行える施設だと自負しています」
開院から70余年を数える村山医療センターは、脊椎脊髄疾患に関する国内有数の臨床施設として知ら れている。6年前、朝妻院長の赴任以降は、実績、経験に加え、最先端医療の充実に努めてきた。
同センターでは、最新の脊椎固定術を行うための3DCTとナビゲーションシステムを導入するなど、脊椎脊髄疾患に悩む患者にこれまでになかった「良質かつ高度な治療」の選択肢を提供している。
院長に続き村山医療センターに再赴任した谷戸副院長は、脊椎脊髄、骨・運動器疾患の手術からリハビリテーションまでを一手に引き受ける専門病院である同センターの役割について、こう説明する。
「近年、リハビリの重要性が言われるようになりましたが、運動器に関わる疾患に関しては、『手術だけ』『リハビリだけ』など部分を取り出しても患者さんのADL(日常生活動作)の向上には直結しません。早期の、しかも的確な診断、そして治療、適切なリハビリが社会復帰、快適な日常生活へつながるのです」
なかなか改善されない痛みや難症例に悩む患者にとって、村山医療センターの打ち出す総合的な治療は希望の光になり得る。
歴史と伝統、最先端技術の融合は、病棟にも及ぶ。平成31年3月には、新病棟が完成予定。老朽化が目立った院内設備が、機能性を増して新たに生まれ変わる。
「設備の老朽化は患者さんのデメリット。最優先の改善事項だった」と院長も新病棟完成の意義を語る。
国内トップレベルの実績を持つ臨床研究施設、村山医療センターは脊椎脊髄、骨・運動器患者の“最後の砦”として、これからも機能回復、社会復帰の選択肢を広げ続けていく。