Newsweek(12月26日発売) に当院紹介が掲載されました。最先端の低侵襲手術が行える医療施設として紹介されています。
人間の身体を支える脊椎の疾患は、QOL(生活の質)に大きな影響を与える。昭和16 年に旧陸軍病院として創設以来70 余年の歴史を持つ国立病院機構村山医療セ
ンターは、脊髄損傷、骨・運動器疾患の分野で高度な医療を提供している。
「脊椎脊髄の疾患に関しては歴史もそうですが、最新・最先端の治療を行える施設だと自負しています」
朝妻孝仁院長の言葉通り、同センターでは近年、最
新の設備や機器を複数導入、あらゆる脊椎脊髄疾患、
外傷に対応できる体制が整いつつある。
中でも脊柱管狭窄症に対する低侵襲手術は同センターの技術の高さを示すものだ。
「20年前には背中を大きく開くしかなかったような手術でも、新たな技術を用いれば患者さんの身体の負担を極力減らす低侵襲の手術が可能です」
CBT(Cortical bone trajectory)法と呼ばれる低侵襲手術のエキスパートである谷戸祥之副院長は、最先端の術式のメリットをこう語る。
「ピンポイントでスクリューを入れるため、切開部が最小限に抑えられ筋肉の損傷も少ない」
同院には最新の術式であるCBT 法を習得した医師が複数いる。3DCT やナビゲーションシステムなどの最新機器と組み合わせることで、脊椎脊髄疾患に悩む患者にこれまでになかった「良質かつ高度な治療」の選
択肢を提供している。
歴史と伝統、最先端技術の融合は、病棟にも及ぶ。
平成31 年3 月には、新病棟が完成予定。老朽化が目立った院内設備が、機能性を増して新たに生まれ変わる。
「新病棟は車椅子の動きに余裕がもてるように広く設定するなど、他院の取り組みも視察した上で設計段階から医師、スタッフの意見が反映されています」
院長も「設備の老朽化は患者さんのデメリット。最優先の改善事項だった」と新病棟完成の意義を語る。
脊椎脊髄分野で年間1,105件(平成29 年4 月~ 30年3 月)の手術実績を誇る村山医療センターは、骨・運動器患者の“最後の砦”として、これからも機能回復、社会復帰の選択肢を広げ続けていく。