吉武 桃子 |
2020年5月11日より、新規体制として歯科医師1名、歯科衛生士1名で診療を開始してまいります。歯科口腔外科外来を改装し、歯科診療台が1台増設され計2台となりました。外来には、デンタルと呼ばれる歯の1本1本を細かく撮影するレントゲン装置を、放射線科には、パノラマと呼ばれるあご全体を撮影するレントゲン装置をそれぞれ新たに導入しました。いずれも放射線被爆量の少ないデジタルレントゲン装置です。
当科では、主に全身疾患を持った患者さんの歯科治療、および入院中の患者さんの口腔管理を主体とした診療を行ってまいります。全身疾患を持った患者さんにつきましては主治医と相談しながら診療を進めてまいります。
また、がんの治療や全身麻酔を必要とする手術を受ける患者さんの周術期口腔管理も行ってまいります。口腔内は非常に細菌が多い部位です。手術前後(周術期)に口腔ケアを行い口腔内の細菌を減らすことで、誤嚥性肺炎の予防や術後の傷口の細菌感染リスクの軽減、入院日数の短縮など、手術後の体の回復にもよい効果が期待できるという研究結果が近年明らかになっております。そこで、当科でも主治医と連携して、患者さんが安心して治療を受けられるように周術期のお口の中の管理を行ってまいります。地域の歯科医院と連携・協力して役割を分担し、入院中は当科で治療を行い、退院後で通院可能な患者さんは地域のかかりつけ歯科医院をご紹介させていただきます。
お口の中でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。