かつて食事を取れなくなることで、栄養状態が日々悪化し、それにより十分な治療ができないといわれた頃がありました。しかし、この中心静脈栄養剤を投与することでその問題から多くの患者さんが救われました。IVH治療には、薬剤を調製する際の細菌汚染による感染症の問題があり、その問題を解決する方法として、クリーンベンチを用いた調製が行われるようになりました。
抗がん剤は、がん治療には欠かすことのできない薬剤です。しかし、その調製(抗がん剤を注射筒を用いて点滴ボトルに詰めたりする作業)を行う医師が抗がん剤を被爆することで健康被害を受ける事があります。薬剤部では、安全キャビネットといわれる装置を用いて、抗がん剤の調製を行い医療従事者の健康被害を防いでいます。