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臨床研究

部長挨拶

臨床研究部長 吉原愛雄

臨床研究

 村山医療センターの臨床研究部について、紹介させていただきます。

 村山医療センターは、当初、肺結核の診療を主とした国立結核療養所として運営され、 昭和25年より骨・運動器疾患の治療を考慮し、骨関節結核の診療が日本の他施設に先駆け開始されました。 その後、昭和40年より脊髄損傷、非結核性骨関節疾患、リウマチ性疾患、脳卒中など 運動器疾患に対する診療が行われるようになり、 平成13年『骨・運動器疾患』の診療、臨床研究、教育研究などの全国の国立病院・療養所の中核施設として承認されました。 平成16年4月の独立行政法人移行に伴い、同年10月に全国の高度専門医療機関 いわゆる準ナショナルセンターの8施設の一つである『骨・運動器疾患』における日本での中核センターとして立ち上がりました。

 臨床研究部は機能および形態の両面の研究を目的とした10室からなり、 疫学の解明、手術器具や手術法など新しい治療法についての臨床研究や脊髄・骨・軟骨の再生などの基礎研究、バイオメカニズムを用いた障害者のQuality of Life (QOL)の向上を図るなど 国民に還元できる研究を行っております。 とくに脊髄損傷は以前より多くの患者さんが村山医療センターで入院・治療がされており、 患者さんの強い希望でもある損傷後の神経機能を回復させるための脊髄再生に関する研究を 慶応大学との共同研究や産学共同研究で進めており、 早期に臨床応用が出来るように努力しております。 また、高齢化に伴い骨粗鬆症や退行性関節疾患も増加傾向にあり、 これらの疾患に対しても人工骨の開発および臨床応用、軟骨に対する基礎研究も進めております。 又、当研究部では臨床研究の他に、 全国の国立病院機構40施設との政策医療ネットワークでそれぞれの疾患の疫学調査や治療成績についても 情報交換を行い、これまで日本では行うことが出来なかった多施設共同研究も進めています。 今後、これらの結果を学会で報告し、日本の『骨・運動器疾患』の指導的立場として臨床研究を進める考えでおります。

 臨床研究部は、 『骨・運動器疾患』の臨床研究施設として国内外の大学の整形外科や それぞれの研究施設と比較してもトップレベルの施設と確信しております。 今後、臨床研究部より画期的な報告が内外に発信できるよう努力する所存です。 また、研究テーマについてのご助言および共同研究も積極的に受け入れておりますので ご連絡、ご指導をお待ちしております。 臨床研究部の見学を希望される方は事務までご連絡ください。ご案内いたします。


独立行政法人国立病院機構 村山医療センター 東京都武蔵村山市学園2-37-1

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