村山医療センター 医局秘書
アルーナ
まだまだ暑い日が続きますね。この時期やはり心配なのはO157などの食中毒です。
食中毒予防のポイントについて当院栄養管理室のマルリンさんに話を聞いてみました。
こんにちはマルリンです。村山医療センターで栄養管理のお仕事をしています。
今日から3回にわたってマルリンとアルーナのレポートです。第1回は食中毒の紹介、第2回は当院での食中毒予防、第3回は家庭でできる食中毒予防を予定しています。
アルーナ:
マルリン、そもそも食中毒って何ですか。
マルリン:
はい、お答えします。
食中毒を起こすものが、付着・増殖した飲食物や有害な化学物質(自然毒)が含まれている飲食物を摂取することによっておこる健康障害です。
原因は細菌とウイルスが多く、他に寄生虫、動植物の自然毒、化学物質などがあります。症状として、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などが起こります。
胃腸以外の症状ではボツリヌス菌での神経麻痺、病原性大腸菌の溶血性尿毒症、サルモネラ属菌の腸管外感染 等があります。
特に夏場(6~9月)は細菌が原因となる食中毒が多く発生します。
腸管出血性大腸菌(O157,O111)、カンピロバクター、サルモネラ属菌などが多数をしめます。
マルリン:「ではもう少し詳しくお話しますね。」
腸管出血性大腸菌(О157)
症状 :腹痛、下痢、血便
(溶血性尿毒症症候群、脳症)
潜伏期間:2~9日間
原因食品:牛肉や牛レバー
「О157で注意が必要な食品はこちら↓です。」
牛肉 牛レバー 食肉加工品
カンピロバクター
症状 :下痢、腹痛、発熱
潜伏期間:1~7日間
原因食品:鶏肉や牛の内臓
(調理途中の食肉等から二次感染あり)
「カンピロバクターで注意が必要な食品はこちら↓」
食肉(特に鶏肉) 牛レバー
サルモネラ属菌
症状 :激しい腹痛、下痢、発熱、嘔吐
潜伏期間:1~3日間原因
食品:鶏肉や卵、卵加工品
「サルモネラ属菌で注意が必要な食品はこちら↓」
卵 卵加工品 食肉(特に鶏肉)
「マルリン、食中毒の予防はどうすればいいの?」
1.食中毒菌をつけない
「よく手を洗う等」
2.食中毒菌を増やさない
「長時間室温に放置しない 等」
3.食中毒菌をやっつける
「よく火を通す等」
「少し注意するだけで、食中毒の発生を減らせます。」
マルリンとアルーナのレポート第二弾は・・・、「当院での食中毒予防」です!