村山医療センター 医局秘書
アルーナ
こんにちは。アルーナは夏バテ気味なので、代わってマルリンの挨拶です。
真夏日が続きますね。夏休みの計画は皆さん、もう立てられているのでしょうか。
今回は夏のだるさの原因についてアルーナと話しました。
アルーナー:
ねぇマルリン、患者さんがウナギが出たって話していたけど本当?
マルリン:
最近はウナギの流通量が減っているけど、土用の丑(どようのうし)にあわせて「うざく」を献立に入れてみたの。
アルーナ:
「うざく」って・・・どのようなもの?
マルリン:
もともと関西で食べられていたようだけど、短冊切りにしたうなぎをキュウリの酢の物にあえた料理よ。
アルーナ:
「う・なぎ」を「たん・ざく・切り」にしたから「うざく」なの?
マルリン:
「ざく切り」にした野菜という説もあるけれど、さっぱりとした酢の物にウナギが入るとおいしいから試してみて。
アルーナ:
そういえば、土用の丑って今年は2回あるって聞いたわ。
マルリン:
土用という期間は季節の分かれ目の節分と同じように年に4回あるんだけど、特に夏の土用の期間にある丑の日が「土用の丑」って言われて いるの。
土用の期間は約18日で、丑の日は12日ごとにあるから今年は2回になるのね。
でも、うなぎが献立に入るのは7月の1回だけよ。
アルーナ:
そうなのね、ウナギは今が旬だから食べるんでしょ!
マルリン:
ウナギの旬は秋なのよ。
最近は天然もののウナギがほとんど出回らないからわかりにくいし、江戸時代のコピーライター?!平賀源内さんが考えたといわれる「土用の丑」が今の時代でも根付いているから間違えやすいわね。
アルーナ:
そうは言われても、ウナギは疲れている時に食べると元気になるイメージがあるのよねぇ~。
最近は暑い日が続いているし、仕事や遊びで帰りが遅くなると疲れるから寝る前にうな丼でも食べてみようかな?
マルリン:
それはやめた方が良いわ。
寝る直前にしっかり食べてしまうと次の日に疲れが残るって言われるの。
アルーナ:
え? 何で?
マルリン:
胃が消化のために動いている時って充分な睡眠がとりにくいのよ。
アルーナ:
お昼ご飯を食べたあとのお昼寝は気持ちよいのになぁ~。
マルリン:
ウナギだけではなく、夜寝る直前の食事は避けた方が良いわ。
特に夏は体力をつけるためにステーキや焼肉を食べるイメージがあるけれど、脂
質のとり過ぎにも注意が必要。
夏は気温が高いから痩せにくい時期だし。
アルーナ:
ん? 汗をたくさんかいてやせるイメージがあるけど・・・夏やせって言葉もあるくらいだし。
マルリン:
人間は寒さに負けにように体内で熱をつくる冬はやせやすいけど、夏は気温が高いから体内で熱をつくらなくても生活できるからやせにくいのよ。
体力を維持しようとしっかり食べる夏に体重が増えてしまう人は多いわ。
アルーナ:
ふ~ん、体に良いと思ってたけど、違うのね。
でも、今から気を付ければ暑い夏を乗り切れそうな気がする!
マルリン:
健康に関する正しい情報を伝えていくことは私たち管理栄養士の大切な仕事と思っているの。
アルーナ:
そういえば、栄養士さんって何をしているのかわからないことも多いから、いつか教えてね。
メニュー
御飯
チキンピカタ ブロッコリー添 減塩ソース
うざく
わさび和
オレンジ
アルーナの夏バテはどうやら自分で招いた原因もあったようです。
元気に明日を迎えるためにもお食事を見直してみませんか?