村山医療センター 医局秘書
アルーナ
こんにちは、マルリンです。
11月21日の市民公開講座では、多くの方とお話する機会に恵まれました。ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
病院食の記事をはじめて、1年になりました。今後も皆様のお役に立てるように 努力してまいります。
アルーナ:
そうえいば、昨年の12月のクリスマスから病院食の企画がはじまったわね。
あっという間の一年だったわ~。
マルリン:
そうね、何を話そうか、何を聞かれるかなって不安だったけど、少しは喜んでも らえたかなあ?
まだまだ自信がないけど、がんばって少しでもお役にたてるようにこれからも努 力するのでよろしくね。
アルーナ:
病院で働いていても知らなかった病院食のことを、私はこの1年で知ることができて楽しかったわ。
例えば、病院食は入院患者さんの状態にあわせて、エネルギーや栄養バランス、食材の切り方を考えているでしょ。
火を通す時間なども決められているとか、衛生面で大切なことや食中毒を出さないための管理を徹底していることもわかったわ。
季節にあわせた料理やお茶にも患者さんの意見をとり入れていたのよね。
でも、比較的良い食材を使っているにも関わらず、「病院食は物足りない」って 声も聞かれたわ。
マルリン:
前回取り上げた「塩分が少ない食事」はわかっていて も、物足りなさを感じると調味料をかけてしまう患者さんの気持ちも・・・。
アルーナは知っているでしょうけど、病院食の満足度は高い、とは言えないの。
好きな料理や食べ慣れている味は一人一人で違っているから仕方ないけれど、入 院してきた患者さんの満足度は高めていきたいと思っているわ。
調理さんたちはがんばって料理を作ってくれているんだけど、長期で入院される 患者さんも多いから少しでも食事を楽しんでもらいたいの。
アルーナ:
脊髄損傷病棟などの患者さんからは「食堂まで移動できないので献立表を見ることができない」、「献立の具体的な 内容を知りたい」って要望もあるでしょ。
その声をもとにベッド上で過ごすことが多い患者さんでもスマートフォンで見られる病院のホームページに献立を掲載したのよね。
マルリン:
病院でスマートフォンやパソコンの使用できる場所についての見直しをすること を聞いたので「それならば!」って要望にこたえられるように色々な職員から情報を集めてやってみたの。
それがこの記事を書くようになったきっかけにもなってます!
アルーナ:
食品や料理が自然や季節と深いつながりがあることも1年を通して気付いたわ。
もうすぐ一年の中で最後の二十四節気(1年を24に分けて季節の移り変わりをあらわしたもの)冬至でしょ。かぼちゃやこんにゃくを食べてゆ ず湯に入る習慣があるよね。
マルリン:
さすがね。
冬至は1年で日照時間が最も短い日、言い換えれば昼が短くて夜が長い日のこと で、今年は12月22日ね。
中国では、冬が終わり春がやって来ることを縁起が良いことと捉えているよう ね。日本では、1年で最も日が短い日を縁起が悪いと捉えて、それで 冬至には厄 払いとなったみたいよ。かぼちゃを漢字で書くと南瓜(なんきん)。つまり、運 盛りのひとつであり、陰(北)から陽(南)へ向かうこ とを意味しているわ。
アルーナ:運盛り?ってなに?
マルリン:
「 ん 」という文字は運があるっていうか、運を呼び込む文字って昔から言われていて、その「 ん 」が2つあるものは更に縁起が良いとされているの。
アルーナ:
なるほど~。それで12月下旬の献立表に南瓜(かぼちゃ)いとこ煮が予定されているのね。
マルリン:
かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なの。それと本来かぼちゃの旬は夏だけど長期保存が効くことから、冬に栄養をとるための昔の人の知恵で もあるわ。
ただし、甘さを感じる野菜は炭水化物が多いから血糖値が高くなりやすい方は食べすぎには注意が必要よ。
アルーナ:
ところでかぼちゃいとこ煮って?
マルリン:
冬至には小豆(あずき)とかぼちゃを煮た「いとこ煮 」を食べるという地方も あるの。
いとこ煮とは硬いものを「おいおい(甥)」入れて、「めいめい(姪)」炊き込 んでいくことから名付けられた料理っていわれているのよ。
五目アンカケ焼きそば
酢物 果物
エネルギー:660kcal
たんぱく質:26.7g
塩分:2.9g
アルーナ:
病院のお庭もすっかり冬のたたずまい。本格的な冬の到来を感じるね。
マルリン:
でも病院のお庭は、お散歩するには気持ちがいいわよ。イチョウがとてもきれいだしね。
アルーナ:
今回はこの一年を振り返ってみたけれど…
新たな気持ちで
寒さに負けず、これからもがんばります。
ねえ、マルリン!
マルリン:
もちろん!今後もアルーナとマルリンをよろしくお願いいたします。